インディアン社会のほとんどは母系社会であり、氏族社会である。白人と混血があったとして、母方の血統がインディアンであれば、その子はインディアンとなる。「クラン・マザー」と呼ばれる女性首長を頂く部族は多い。また、「養子制度」も根強い。アメリカでは、その子の人種にこだわらず、孤児を引き取るインディアン家庭の例は非常に多い。問題になるのは、その子供が部族内でのどの氏族に属するか、ということである。ムスコギー族などはかつて、部族に縁組した白人のために、「白いジャガイモ」という氏族を新設したほどである。
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部族間で言語の違うインディアン社会で、平原のインディアン達は、指を使って会話する「指話法」(手話の一種)を発達させていた。例えば、両手の人差し指を立てて頭に掲げれば「バッファロー」、人差し指と人差し指の先を突き合わせれば「反対の?」といった具合に、これを用いて、何時間でも会話できた。19世紀スー族のアイアン・ホーク酋長は、「大精霊は、白人達には読み書きする力を与え、インディアン達には手と腕で話す力を与えた」と述べている。
平原の部族は、一年を「冬」で数え、バッファローのなめし皮に、中心から渦を巻くように外側へ向かって、一冬ごとにその年起こった重大な事件を絵にして残す「冬数え」という記録物を代々伝える。
西部劇映画などに登場するステレオタイプな平原インディアンは、「ハウ!」と決まって挨拶するが、これはインディアンの言葉ではなく英語である。